『音楽万博』まであと4日!
出演者の方へのインタビュー最終回は、“ちんどん研究会 風街宣伝社”さまの記事をご紹介します。
チンドン屋というと、楽器を鳴らし鳴珍しい出で立ちで人目を集め、その地域の商品や店舗などの宣伝を行う広告業のひとつですが、なんと早稲田大学にはそんなチンドン屋として活動するサークルがあるのです。
早稲田大学のちんどん研究会、風街宣伝社は関東で唯一の学生チンドンサークルとして活動されています!
今回お話を伺ったのは、昨年入会されたという坂上さんです。
〇チンドンを始めたきっかけ
―関東で唯一のチンドンサークルということでやはり珍しい活動だなという印象ですが、なぜ入ろうと思ったのですか?
私はもともとチンドンについてよく知らなかったのですが、仲の良い友達が入ったのを聞いて練習を見に行き、着物を着て派手な格好もできるし面白そう!と思いやってみようと思いました。
前にピアノを習っていたり昭和の歌謡曲も聴いたり、根本的に音楽に触れるのは好きでしたね。
―チンドン以外には普段どんな音楽を聴いていますか?
私はアイドルが好きなので欅坂46だったり、あとは椎名林檎とかもよく聴きます。
チンドンには関連づいていないんですけど、みんなサブカルチャー寄りのものは好む傾向にあるかなと思います。
〇活動について
―普段はどのような活動をされているのですか?
週二日、個人で楽器の練習をしたり、みんなで合わせて通したりしています。
今日も太鼓のリズムの基礎を教えてもらい、それに合わせて先輩がサックスを吹いて、といった感じで練習していますね。
依頼があると、商店街などを練り歩いてにぎやかしをしたりお店を宣伝したりしています。
―サックスなど楽器のお手本音源のようなものはあるのですか?
チンドンの基本曲があるのでその楽譜を見て、分からないところはYoutubeなどを参考にしています。
チンドンの定番曲というと、「竹に雀」「千鳥」などのお囃子のような曲がありますね。
その「竹に雀」がこちら。「竹に雀」とは取り合わせのよいことの例えで、おめでたい席や行事で活躍するチンドン屋にとっての定番曲になっているそうです。
―音楽というよりパフォーマンス色が強い印象があります。他の音楽系のサークルだと耳で聴いて真似する、ということが多いですがチンドンの場合は動画や実際のチンドンを見てお手本にするという感じなんですかね?
そうですね、私はそうしています。
プロのチンドン屋の方をお目にする機会もあるんですけど、技術もあり盛り上げ方も違い、見ていてうわぁかっこいいな!って思いますね。
―他にはどんな楽器を使うのですか?
アコーディオンを練習中で、他にはトランペット、クラリネット、ゴロス太鼓などがあります。もともと吹奏楽をやっていた人も多いです。
―先ほど太鼓の練習をしていたということでしたが、アコーディオンも演奏するのですね!
人数が少ないのでいろいろな楽器ができたほうが良いということもありますが、楽師だけではなく先頭に立って指示を出す太鼓の担当もやってみるとどちらの気持ちもわかるんです。そうすると息も合わせやすくなりますね。タームごとに役割を回していくこともあります。
―依頼以外でチンドンをすることはあるのですか?
町に繰り出すということはないですが、愛知・萩原のチンドン大会に参加します。スポンサーの方の宣伝を4分間ステージ上で行い競い合うんですけど、今年度は早稲田が4位だったのでその賞金で手羽先を食べに行きました(笑)。
―いいですね(笑)。競い合う上での見られるポイントというのはどういうところなのでしょうか。
いかに手の込んだ演出か、盛り上げどころ、決めどころがあるか、もちろん技術力も必要です。でも分かりやすくてインパクトのある演目が上になったりはします。衣装が派手だったりとか…いかに面白く宣伝するか、ですね。
昨年行われた萩原でのチンドン祭りの模様がこちら。
歌、演奏と寸劇のような形で靴屋さんの宣伝がされていますね!
―最後に、『音楽万博』への意気込みなどありましたらお願いします。
チンドンは面白いパフォーマンスをしながらもそれなりに努力をしていかなければならないシビアなもので…今年で2年生になるので、もっと実力をつけて自信をもって取り組みたいと思います!
―にぎやかなパフォーマンスが見られるのを私も楽しみにしています。本日はありがとうございました!
早稲田ちんどん研究会 風街宣伝社
HP:http://kazemachingdong.web.fc2.com/index.html
Twitter:https://twitter.com/kazemachi_wsd
4月8日(日)、ワセレコ主催『音楽万博』!
入場無料、早稲田大学学生会館B201にて14時開場です。
タンゴ、ちんどん、ケルト、三味線の4サークルが集結するのはなかなか無い機会なのではないでしょうか。
この機会にぜひ、民族音楽の魅力に触れてみてください!
どなたでもご来場いただけます、お待ちしております( ˘͈ ᵕ ˘͈ )