6月の新譜雑感

 

こんにちは、3男のアキモトです。先月に続き6月の新譜の個人的な感想を書きたいと思います。前回の反省も全く活かさず、相変わらずの他人に読ませる気があるとは到底思えないようなクソ長い駄文になるとは思いますが、流し見でもして頂けたら幸いです。それでは行ってみましょう。

 

God’s Favorite Customer – Father John Misty  

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みんな大好きジョンお父さんの新作です。この人の安定感は凄まじいですよね。Fleet foxesを脱退して現名義になって以降、全作品しっかり高評価を獲得しています。もちろん今回のアルバムも高い期待を裏切らないものでした。とにかくもう一曲目から最高。割とシンプルなフォーク~弾き語りサウンドなのに底知れぬポップ性があって、本当に耳馴染みが良いんです。まじで天才。

 

 

Sorpresa Familia – Mourn 

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 スペインのインディロックなんてHindsだけだと思っているそこの君!Mournを聴きなさい!!

 通算3作目目となる今作はかなり評判が良くて遂に覚醒した感がありますね。若者の衝動が詰まったようなエネルギッシュなロックンロール。終盤の少しエモい感じも最高です。あと、とにかくMVが本当に好きで、個人的にこういうDIYなのに弱いんですよね、、、

 

Irisiri – Earthearer 

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NY在住のAlexandra Drewichinによるソロプロジェクトの3作目。実験的なエレポップといった趣で個人的に凄くお気に入りな作品です。終始、めちゃ不穏な雰囲気なんですが、ただただ美しい。ファンタジー系のホラー映画のサントラに使われてそうな感じ。流行りのIDMの流れで聴いてみても面白いかもしれませんね。

 

 

Noonday Dream – BEN HOWARD 

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 傑作。ロンドンのフォークシンガーによる3rd。ダウナーでアンビエントなトラックとフォークサウンドの絡みが絶妙で神々しさすら感じます。キャッチーさとかとは無縁だけど、永遠に聴いていられるような深さがあるんですよね。個人的に今年のフジロックの裏メインです。霧雨とか降っていたら最高過ぎて泣いちゃう。

 

 

LUMP – LUMP 

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UKフォーク繋がりでもう一枚。Laura MarlingとMike Lindsayによる新プロジェクトLUMPの1stです。Laura Marlingに関しては説明不要ですよね!新世代のUKフォークの象徴とも言える存在であり、去年リリースされた新作も最高でした。Mike LindsayはUKの実力派フォークバンドtunngのメンバーで、今回のプロジェクトにおいては彼が作曲を担当しているようです。Mike Lindsayらしいエレクトロ、サイケを取り込んだフォークサウンドに、Laura Marlingの官能的な声が合わさって独自の世界観が形成されています。ぜひ上記のBEN HOWARDの新作と一緒に聴いて、現代のUKフォークを堪能してください!

 

 

Lush – Snail Mail 

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 神童なんて言われてたりして、かなり話題を集めていたSSWのデビュー作。これは聴いた人も多いんじゃないでしょうか?去年の暮れのPhoebe Bridgers やJurien Bakerに始まり、毎月のように話題作がリリースされていて、女性SSW戦国時代が訪れていますね。その反動もあってか、自分も含めて少し食傷気味の方も多いと思います。ただその中でも注目度で頭一つ抜けている感のあったSnail Mailだけあって、素晴らしい作品でした。なんかアルバムの構成も良いし、一つ一つ曲のクオリティーも高いし、もちろん歌声も素晴らしいし、オールAて感じのアルバムです。個人的にもうちょいクセが欲しい気がしますが、本当に良いアルバムなのは間違い無いのでぜひ聴いてみてね!

 

The Future and the Past – Natalie Prass 

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バージニア州出身のSSWによる2nd。こちらもかなりの話題作でした。もうとにかくグルーヴ!圧倒的グルーヴ感。無限に踊れそうです、、、そこに彼女のさらりとした歌声が加わって本当に気持ちいい。やっぱりこういうのがトレンドなんですかね。

 

Telltale Signs – Sobs 

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シンガポールのインディポップ・バンドによるデビュー作。東南アジアと言えば、先日来日していたPhum Viphuritや、Hip-popシーンで頭角を現しているRich Brianなど、今最も注目すべきシーンの一つだと思います。そんな東南アジアからまた一つ素晴らしいバンドが出現しました!サウンド的にはど直球なインディポップなので、一歩間違えれば埋もれてしまいそうですが、やっぱり良いバンドはこうして話題になりますよね。Alvvays(遂に遂に遂にやっとこさ来日決まったね!!)が好きな人とかは確実にハマると思います。

 

 

OIL OF EVERY PEARL’S UN-INSIDES – SOPHIE 

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IDM、ノイズの流行と呼応してメキメキと存在感を増している歌姫によるデビュー作。時期的にも先月のOPN旋風が少し落ち着いてきた頃合いでのリリースで完璧でしたね。そんなこともあってか、OPNの新作と比較される事も多いですが、OPNはあくまで根底はIDMでそこから(新作では)ポップに傾いているのに対して、彼女はあくまでポップがあってそこにノイズを載っけている気がします。それ故か、本作も中々のノイズなのに割と聴きやすいんですノイズとか苦手な人にも聴いて欲しい作品。

 

 

Hope Downs – Rolling Blackouts Coastal Fever

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最近、絶好調のSub Popがサインしたメルボルンのインディロック・バンドの1st。以前出したEPの評判が良かった事もあり、かなり楽しみにしていました。内容はとことん爽やかなギターロックで、再生ボタンを押した瞬間に夏の暑さが味方になってくれるようなアルバムです。こういう正統派なのもやっぱり良いですよね。

 

1, 2, Kung Fu – Boy Azooga 

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ウェールズのカンフー野郎ことBoys Azoogaのデビュー作。タイトルのインパクトもあってか、今月のUKインディロックシーンは彼らの話題で持ちきりでしたね。ロックンロールの格好良さと、グルーヴィーでダンサブルなお洒落サウンドのバランス感覚が素晴らしいです。3曲目の「Face Behind Her Cigarette」は個人的に好みで一時期狂ったようにヘビロテしてました。この曲だけでも聴いて欲しい、、、

 

 

Roach Going Down – Palberta

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 NYの3人組ガールズバンドによる4th。ここまで自分のツボを的確に突いてくるバンドがあるとは、、、Lo-fiなギターロックを奏でながらも、その音楽性はあくまで実験的で刺激に満ちています。こういうのNew waveとの対比でNo waveって言うらしいですね。ほとんど2分前後の曲で構成されていて、テンポが良いのもポイント。やっぱりNYはBattles(神)とか、最近だとAva Luna(夏に新譜出すらしいよ!!)とか、実験的なバンドの系譜があって最高過ぎません? 最高だね!!!

 

 

(04:30) Idler- Jamie Isaac 

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ロンドンの23歳による2nd。King KruleとかReijjie Snowとかとお友達らしく、やっぱりあの辺の新世代ブラックミュージック軍団はアツいですよね。ジャジーで少しエレクトロなビートがひんやりしていて心地いい。そして、彼の艶やかな声、、、至極のchill musicです、、今秋には来日も決まっています。

 

Bienaventuranza – Chancha Via Circuito  

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アルゼンチンの音楽プロデューサーによる4作目。現在進行形のエレクトロミュージックと南米はアンデスの民族音楽の融合。南米特有のリズム感が気持ちよくて自然と体が動き出しちゃいます。個人的にクンビアとかフォルクローレ辺りはdigをサボっていたところがあったんですが、これを聴いてめちゃ反省しました。頑張ります、、、

 

 

Ecstatic Arrow – Virginia Wing 

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ロンドンのサイケ~エレクトロ・ポップ・バンドの3rd。なかなか知名度が上がってこないバンドですが、高品質なサイケポップを安定供給してくれるのでフォローしといて損はないと思います。今作はジャケからも読み取れるようにスイスでレコーディングしたらしく、それも納得出来るような清々しく、気持ちいいサイケなサウンドでした。

 

 

Inner Symbols – Mo Kolours 

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モーリシャス共和国出身でロンドン在住の隠れた天才ビートメーカーの新作。ゆったりしたビートにアフロやらネオソウルやらダブステップやらがごちゃまぜになっていて独特の味が出ています。本人の素晴らしい歌声もビートの一部のなっているのが面白いです。これだけの要素を取り入れながら、全体としてしっかりと纏めてるのはさすがの一言に尽きますね。

 

Toss Up – Kevin Krauter 

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ここ2、3年のUSインディーにおける最重要バンドの一つであるHoopsのメンバーによるソロプロジェクトのデビュー作。HoopsでのLo-fiロックなサウンドが根底にありつつも、今作はより涼しげでチルいサウンドに仕上がっています。聴いているだけ夏の夜風に当たっているような気分になれる作品。

 

 

Distant Light – Tape waves 

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サウスカロライナ出身のベッドルームポップデュオの3rd。心地いいギターと儚げなボーカルで、全体的にメランコリックな雰囲気が漂う作品。今年の夏は暑すぎてこういうのを聴かないとやってられないです。なんとなんと今日(7/22)下北沢のBASEMENT BARで来日公演ですね。対バンもいい感じだし、テスト勉強の息抜きにどうでしょうか?

 

Big Red Machine – Big Red Machine 

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これ、あんまりプロモーションされてないせいか全然話題になっていませんが、Bon IverことJustin VernonとThe NationalのAaron Dessnerの二人によるプロジェクトの1stEPなんです。ヤバすぎませんか?二人とも間違いなく最近のシーンを引っ張っていると言える存在ですよね。なんかもう、曲を聴いた瞬間に分かる明らかな質の高さが凄い。もちろんJustin Vernonの美しい歌声もあって、凄まじく快楽的な作品に仕上がっています。今夏中にはアルバムも出すらしい。マジでヤバイよね。下のリンクからまとめて聴けます。

https://beta.p-e-o-p-l-e.com/album/big-red-machine

 

 

Make My Bed – King Princess 

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LAを拠点にする19歳の1stEP。ここ最近、Dua Lipaに続けとばかりに沢山の新星が現れてる女性ポップスシーンですが、その中でも勢いと才能を感じる1人なのがこのKing Princessです。彼女の1番の魅力はその深みのある歌声でしょう。自分は本作にも収録されている「1950」の歌い出しに完全にヤられました。そしてその歌声を引き立てるR&Bチックなゆったりとしたトラックも素晴らしいです。今後に期待ですね。同世代だとCYNとかG Flipも各方面で絶賛されているので是非。

 

 

はい、やっと終わりました。疲れた、、、

6月はカニエの月でしたね。面倒くさいから書かないけど全作さすがのクオリティーでした。

そして、今月はフジロックが控えています。僕も3日通しで行くので行く人は乾杯しようね!