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きわめて主観的な 2018年 ベスト 韓国ヒップホップ・トラック 50

お久しぶりです。来年徴兵予定の韓国留学生です。前回書いた2018上半期韓国ヒップホップトラック記事が反応が良かったとのことで、(別によくなくても書くつもりでしたが、)今度もさっさと今年全体の決算をしていきたいと思います。

勝手に聴いて勝手に選んで勝手に並べる今年度の韓国ヒップホップシーンの注目すべきトラック、今度はなんと50曲をいっせいに紹介!ところどころに特別企画「スペシャル・アワーズ:ひとりGRAMMY」もよろしく!(説明を省く曲もございますが、それは単純に僕の怠惰と知識不足のせいであり、みんないい曲です。ご了承ください。)

 

選考基準 : 99%の閃きと1%の努力 

 



 

 

50位

SUPERBEE, twlv – hunminjeongeum

Prod. Twlv

「フンミンジョンウム」は、韓国の文字のハングルの創製当時の名前です。本来の題名は「ガナダ」で、日本語で言う「いろは」、英語だと“ABC”みたいなものです。なぜかPlayboi Carti <Magnolia>サンプルの上で、ただただ「ガナダラマバサ!」(日本語だと多分「あかさたなはら!」の感じ)をラップするという、失笑せざるを得ないトラック。「最近の奴らは、なぜ歌に英語を混ぜとるんだ」と言った視線へのちょっとした皮肉です。

 

 

 

49位

Coogie – Coogie

Prod. P#000000

 

 

 

 

 

48位

Lil Cherry – Motorola (feat. Jito Mo)

Prod. sAewoo

 

 

 

 

47位

Balming Tiger – I’m Sick

Prod. No Identity

 

 

 

 

 

46位

Epik High x SEKAI NO OWARI – Sleeping Beauty

Prod. End of the World, Epik High, Rock Mafia

 

日韓の大衆性のあるチームが集まって、ソフトで悲しく美しい曲が出来上がりました。ちなみにEpik Highは、僕をヒップホップの道に、いや、音楽の道に連れ込んでくれたチームです。アニメでできたビデオもすごく美しいので、ぜひご覧を。

 

 

 

 

45位

HAON – NOAH (feat. Jay Park & Hoody)

Prod. GroovyRoom

 

 

 

 

44位

Futuristic Swaver – LONELY

Prod. Laptopboyboy (Futuristic Swaver)

 

現在コリアンアンダーグラウンドトラップシーンの最大のハッスラー、Futuristic Swaver(プロデューサー名Laptopboyboy)の最新アルバム収録曲です。強がりなswaggerと負け犬的劣等感が混じったおかしなキャラが彼なりの大胆なタッチとうまくあった、面白がっこいいトラップソングです。普通に自分が好きで選びました。あと、ビデオの日本語字幕はデタラメですのでご注意。

 

 

 

 

43位

Mild Beats – Grand Tiger Moth (feat. Chaboom)

Prod. Mild Beats

 

 

 

 

42位

Paloalto – Shelter (feat. ZENE THE ZILLA, Sway D, SUPERBEE)

Prod. Lnb

 

ベテランラッパーPaloaltoのサマーシーズンアルバム《Summer Grooves》の収録曲で、いろいろな新人の参加も特徴です。特に、最初のヴァースを担当するZENE THE ZILLAの、ネットのアンダーグラウンド愛好家のニックネームをシャウトアウトしたことで小さい話題にもなりました。

 

 

 

 

41位

BLOO – Downtown Baby

Prod. ROCK IT PRODUCTIONS

 

 

 

 

 

40位

CHANGMO – Holy God

Prod. CHANGMO

 

 

 

 

 

39位

Dakshood – GAME THEORY (feat. Tommy Strate, nafla, The Quiett, Kid Milli, Lil Cherry)

Prod. Dakshood

 

 

 

 

 

38位

Sway D – Color Gang (feat. Young Thugs Club & Woodie Gochild)

Prod. Sway D

 

 

 

 

 

37位

YunB – Clockwork (feat. EK, Khundi Panda)

Prod. YunB

 

ニューヨークから来たシンイングラップ中心のラッパー・プロデューサーYunBの初のフルアルバムに収録された曲です。無限的なトラップビートの上で、三人の新鋭たちが短くともインパクトのあるヴァースを投げ出していく曲です。参加した三人YunB、EK、Khundi Panda全員のこれからのキャリアが楽しみです。

 

 

 

 

36位

Jay Park – SEXY 4 EVA

Prod. Cha Cha Malone

 

韓国のスターJay Parkが、Jay-Zが頭にいるRoc Nationと契約し、初めて出したEP《Ask Bout Me》の収録曲です。「年齢・人種・身体条件を問わずに誰もがセクシーだ」というメッセージのビデオが印象的です。

 

 

 

 

35位

The Quiett – gui gam (feat. ZENE THE ZILLA)

Prod. Eddy Pauer

 

シーンのベテランラッパーThe Quiettのアルバムに参加した嬉しさが新鋭ラッパーZENE THE ZILLAのヴァースとサビで表れます。題名は憧れのモデルを意味する「亀鑑」という言葉の韓国語発音で、The Quiettが自分の憧れだったこと、そしてこれから自分がその憧れになっていくことについて楽しく語る感動的なトラップソングです。Eddy Pauerの可愛くピカピカするトラック、ZENE THE ZILLAの生き生きしたパフォーマンスとThe Quiettの余裕のあるパフォーマンスに注目!

 

 

 

 

34位

B-Free – CITY OF SEOUL

Prod. NoName, freefromseoul(B-Free)

 

以前、BTSを公開的にディスったことがあって、彼のほぼすべての映像は「悪い」表示が多いのですが、韓国ヒップホップで優れたバイブを披露する逸材です。特に彼のトラックメーキング能力がすごいことは、まあ直接聞いていただくとうれしい(笑)。

 

 

 

 

33位

Loopy – Save (feat. Paloalto)

Prod. CODE KUNST

 

独特なムードのラップメーキングを見せるラッパーLoopyと、同じく独特なムードのビートメーキングが特技のCODE KUNSTはラップオーディション番組で同じチームとして活躍し、話題になりました。そのチールなバイブが多くの大衆に好かれています。

 

 

 

 

32位

Ja Mezz – 錬金術 (feat. Dok2, MINO)

Prod. Bangroz

 

 

 

 

31位

Kid Milli – MOMM (feat. JUSTHIS)

Prod. CODE KUNST

 

 

 

 

 

30位

Leesuho – We Make Noise, Not Music (feat. Kid Milli)

Prod. Leesuho, Hipincase

 

Leesuhoは実験性の高いトラックメーキングが特徴のプロデューサー及び映像ディレクターです。予想のつかぬ曲とともに、奇妙でグロテスクな映像も要注意。

 

 

 

 

29位

250 – Rear Window

Prod. 250

 

プロデューサー250のインストゥルメンタル曲です。20世紀、韓国の民衆を躍らせたトロット(日本の演歌に近いジャンル)に現れる独特の情緒を研究しながらダンス音楽に取り入れようとするプロデューサーで、この曲もその研究の中間発表みたいな感じがします。そのバイブの下で写される、悲しい欲情をメタフォしつつも赤裸々に表現した映像もチェック!

 

 

 

 

28位

TakeOne – Bloom

Prod. Pleyn, Dakshood

 

「一人の女性について話したい。顔だけでなく心が一番きれいな、あなたのような女をまた会えるのなら、僕ももう一度息子として生まれたい」

以前の上半期決算の記事でデモ曲として取り上げた曲で、その後完成版が出ました。

 

 

 

 

27位

HAON – Boong-Boong (feat. Sik-K)

Prod. GroovyRoom

 

 

 

 

26位

NO:EL – Parrot (feat. GIRIBOY, Han Yo Han)

Prod. Suwoncityboy

 

現在高校生の現役ラッパーNO:ELに対する評価が高い理由は、これを聴いただけでもすぐにわかると思います。ちなみにこれは、彼の「セカンド」フルアルバムの曲です…。既に完成型に近く、これからの活躍も期待される少年は、この曲で自分をアイドル視して型にハメようとする、また自分を知らずにただただ嫉妬やルーマーの悪口をつぶやく、色々な存在に対して、怒りを爆発させています。Han Yo Hanの気がせいせいするシャウティング・フックも見所です。

 

 

 

 

 

 

 

半分来たところで特別企画…!

 

 

 

 

 

 

スペシャル・アワーズ#1

 

BEST PRODUCER OF 2018

Jflow

 

今年はやたらとプロデューサーたちの活躍が印象的でした。紹介したいプロデューサーたちがいっぱいいる中で悩みましたが、やはり優勝(?)はこの方、ヒップホップチーム“Wavisabiroom”のラッパーでありながら同時にR&B/Soulチーム”Hippy was Gipsy”のプロデューサー、Jflowです。

自然なソースと曲構成で余韻を残し韓国的なムードを作り上げていく、独創性と完成度を同時に担保するプロデューサー。それに、今年だけで“Hippy was Gipsy”のアルバムを二枚と、彼が全曲プロデュースしたラッパーJJANGYOUのアルバムなど、作業量の面でも優位を取り、それらのアルバムすべてがクオリティの高いというすごさ。それらの点を踏まえて、今年を代表するプロデューサーに堂々と勝手に任命しちゃいます(笑)。

 

 

すごく惜しい候補

FRNK:エレトリック・ヒップホップチーム“XXX”のプロデューサーで、たぶん現在韓国ヒップホッププロデューサーの中で一番すばらしいビート・パフォーマンスを見せる人。

 

その他の候補群

GIRIBOY, Coa white, Code Kunst, Dakshood, IOAH, Eddy Pauer,Leesuho, Laptopboyboy, HD Beatz, Nerdy coke, etc…

 

 

 

 

 

 

 

 

25位

pH-1, Kid Milli, Loopy – Good Day (feat. Paloalto)

Prod. CODE KUNST

ラップオーディション番組『SMTM』シーズン7の一番の人気曲です。余裕のある独特なバイブを持ったCODE KUNSTのビート、Paloaltoのサビ、参加陣の話題性と優れたパフォーマンスなどが大衆の心を刺激しました。

 

 

 

 

24位

areyouchildish (OLNL X Cosmic Boy) – merry go round

Prod. Cosmic Boy

 

独特なトーンで子供感性の爽やかなシンイングラップが特徴のOLNLと、彼とよく合作するフューチャーベース専門のプロデューサーCosmic Boyのプロジェクトチーム『areyouchildish』のリードシングルです。言い訳をしながら子供たちを同じところで回してだます大人たちを「メリーゴーラウンド」に比喩したのが特徴です。

 

 

 

 

23位

Jay Park – Finish Line (feat. Jvcki Wai, SUPERBEE)

Prod. Cha Cha Malone

 

 

 

 

22位

OLNL – SWEET (feat. Samuel Seo)

Prod. dnss

 

彼の音色は聞いたらすぐわかるくらい独特なシンイングラッパーです。そして、主な音楽のテーマは「子供の視線から見た世界」です。〈SWEET〉という題名をつけて最初のヴァースに出てくる「飴を食べすぎて歯が痛いよ」という歌詞を聴いたとき、感嘆しました。あと、フィーチャリングのSamuel Seoも本当に独創的で優れたHip-Hop/R&B歌手・プロデューサーです。

 

 

 

 

21位

SUPERBEE – SUPERBEEWHY (feat. BewhY)

Prod. Truthislonely (BewhY), CHANGMO

 

ラップオーディション番組『SMTM』シーズン7の参加者SUPERBEEと、シーズン5の優勝者でレジェンドになっているBewhYの曲。二人とも華やかなラップスキルで注目されたのですが、特にこれを持ってBewhYは、彼のプロデューシング能力も再評価されそうです。圧倒的なラップ、そのバックにもっと圧倒的なプロダクションを、ぜひ楽しみなされ。

 

 

 

 

20位

JUSTHIS & Paloalto – Switch

Prod. Yosi

 

若いインディペンデントアーティストのJUSTHIS(現在はIndigo Musicレーベルに所属してます)と、キャリアを積んだベテランラッパーでありながらHI-LITEレーベル代表のPaloaltoが、各自の立場や視線、その立場のせいで混乱する状況について、優れたラップで語り合う曲です。

 

 

 

 

19位

Swings – Shit Is Real (feat. The Quiett, GIRIBOY, Kid Milli)

Prod. IOAH

 

意外と象徴的な曲です。「ヒップホップをアップグレードさせてきた者が、今度は自分をアップグレードさせる」というテーマで発売されたアルバム《Upgrade III》で、今までの仲間、これからの仲間とともに勝利を宣言するトラックです。新鋭プロデューサーIOAHのマイルドなビートの上で、ベテランの勝利の証明と、新鋭の野望あるヴァースを聴いてみてください。特にKid Milliのヴァースが伝説並みということもあって持ってきました。Swingsの「ヒップホップだけじゃなく文化を変えたさ」の歌詞が印象的です。誇張じゃなく、リアルなので。

 

 

 

 

18位

JUSTHIS, Kid Milli, Young B, NO:EL – IndiGO

Prod. BRLLNT

 

去年新生のレーベルで、今年最大の成果を出しているIndigo Musicのコンピレーションアルバム収録曲です。4人のエネルギーとスキルの詰まったロウさが特徴で、徐々に話題になって、アイドルポップやバラードが主のチャートでどんどん順位が上がっている恐ろしい曲でもあります。すでに名盤を出したJUSTHIS、今年最高の活動量を見せるKid Milli、高校生とは思えない実力のNO:ELとYoung B(こっちは今年卒業)まで集まった、存在がチートな曲だとも謳われます。

 

 

 

 

17位

Moldy – GodDy

Prod. Black AC

オルタナティブヒップホップを目指すラッパーMoldyの注目のEP《Internet KID》の収録曲です。テクノロジー・ネイティブ世代にふさわしい代案的なswaggerを求め、本能的なラッピングが一番人工的な題名の下で披露されるという、いろいろな解釈の余地のある曲です。というか、普通にラップもビートもすごいです。

 

 

 

 

16位

Keith Ape – The Ice Ape (feat. Chief Keef)

Prod. Oogie mane

 

〈It G Ma〉から三年。ついに出たKeith Apeのアルバム…!混迷で紛らわしく、呪術的にまで感じるこのローファイ・ハードコア・ヒップホップは韓国でも前例がない、注目すべき一作です。それにフィーチャリングがあのChief Keefだよ?マンブルの始祖、Chief Keefなんだよ?!

 

 

 

 

15位

Drunken Tiger – Timeless (feat. RM of BTS)

Prod. Loptimist

 

Drunken Tigerについて申しますと、まさに韓国ヒップホップの始祖となる方。今回がこの名義で出す最後のアルバムになるといい、プロデューサーLoptomistのオールドでハイクォリティなトラックとともにカムバックしました。そこに、今、劇的に浮上中のアイドルBTSのラッパーの参加は結構象徴的です。20年もの昔、アメリカからヒップホップを持ち込んできたDrunken Tigerと、現在、その産物の上で生まれたポップを再輸出しているBTSの出会い。色々と象徴の詰まっていて、(BTSのファンダム力ではあるものの)米iTunesヒップホップチャートで1位を取ったりすることも。

 

 

 

 

14位

Hwaji – NAPPE

Prod. Young Soul, O’NUT

自ら「現代ヒッピー」と名乗る、韓国トップレベルのリリシスト、Hwajiは、新しいEP《WASD》で、シーンをゲームに比喩して、論争や二分法に巻き込まれずただ状況を見守る観照的な態度を取ります。どれだけメッセージが詰まっても、説教的ではなく、むしろファンキーでレイバックされたグルーびーなビートのおかげで、本当にゲームをするように楽しみながら聞けます。

 

 

 

 

13位

GIRIBOY, Swings, Kid Milli, NO:EL – flex

Prod. GIRIBOY

YouTube音楽コンテンツDingoとレーベルIndigo Musicの合作で、フレッシュでキャッチ―なサビとビート、ラップが特徴の楽しい曲です。チャートの1桁順位まで上がったことで、インターネットコンテンツの威力を実感させつつ、「服」「ファッション」について語るユニークな中毒性のある曲です。最初は「なんだこのうざい曲は」と思ってましたが、この記事書く途中ではまっちゃいました。

 

 

 

 

 

12位

Dakshood – Money Man (feat. Ja Mezz, Hash Swan, Bill Stax)

Prod. Dakshood

 

プロデューサーDakshoodは古典的なサンプリング技法でトレンディーなトラップナンバーまでも作ってしまう、非常に優れたプロデューサーです。そんな彼の堅固で可変的な、中毒性のある素晴らしいプロダクションに、よく協業しあうラッパーJa Mezzのさらに中毒的なサビ、Hash Swanの独特なトーンと自由に流れるフロー、ベテランラッパーBill Stax(旧VASCO)のトラップフローなどが合わさって、素晴らしい完成度のMoney Swagを作り上げました。

 

 

 

 

11位

BewhY & Crush – 0-100

Prod. Truthislonely(BewhY), Crush

 

オーディション番組で優勝し、スターになっていってるラッパーBewhYと、既にチャートキラーのヒップホップ・R&B歌手Crushがとある音楽放送で発表した曲です。なんと、トラップのビートに、「クリスチャンの信仰」をテーマを持って、(先のBewhY参加曲でも言った表現ですが)圧倒的なプロダクションとパフォーマンスを披露します。勇壮で大胆な演奏と、リミッターのないラップの協演を楽しみなされ。

 

 

 

 

 

 

ベスト10を残してまたまた特別企画

 

 

 

 

スペシャル・アワーズ#2

BEST NEW ARTIST OF 2018

Jclef

 

色々とユニークな新人が現れた年でもありましたが、その中で一番刮目してみるべき人物は、抜群の完成度を見せたデビューアルバム《flaw,flaw》の主人公、ラッパー及びシンガーソングライターのJclefでしょう。マイルドで安定感のあるボーカル・ラップのパフォーマンスと、その中で鋭い通札力を見せる歌詞、それをアルバムとして積み上げる能力はほぼベテランに準するほどです。

ヒップホップ、R&B、そしてフューチャーベースのバウンダリーまでも自然に乗り越え、彼女自身の音楽世界を早くも確立した、新たな吟遊詩人。

 

 

すごく惜しい候補

Uneducated Kid:ギミック中心のトラップミュージックが生み出してしまった怪人…。名前のごとく何も考えずただただF L E X I N ‘を歌う彼の馬鹿らしく中毒性のある異様なパフォーマンスをご覧あれ。

 

その他の候補群

ZENE THE ZILLA, Leesuho, Coa white, Paul Blanco, Leellamarz, BRADYSTREET, etc…

 

 

 

 

 

 

10位

JJANGYOU – NABI

Prod. Jflow

 

ラッパーJJANGYOUはチーム『Wavisabiroom』などでエネルギーが充満した感覚的でユニークなラップをする人です。曲のプロデューサーJflowは、同じく『Wavisabiroom』ではラッパーとして、そしてアジアンオルタナティブR&Bチーム『Hippy was Gipsy』でプロデューサーを務める人です。この曲が収録したJJANGYOUのセカンドアルバム《KOKI7》は、余韻を残して落ち着いたプロダクションが特徴のJflowと、エネルギーの詰まったJJANGYOUが、奇妙にうまく混じった優れた一作です。幼いころ家を出た母に対する愛憎をぶつけた、ユニークで美しい思慕曲です。ラッパーとプロデューサーの正反対の特徴がどちらも生かされたのが素晴らしいです。

 

 

 

 

9位

Uneducated Kid – Homeschooling

Prod. Eddy Pauer

 

独歩的なギミックを持つUneducated Kidの衝撃のデビュー曲。2分前後の短いタイムに、爽やかなメロディーと、それとミスマッチする、本土のバカげたトラップソングをそのまま翻訳したような歌詞など、衝撃を免れない登場でした。コピーキャット問題を逆手にとって自分のアイデンティティとした会心の一撃であり、本当に注目すべき今年の新鮮な発見。言いたいことはいろいろありますが、何よりも、ピンクのランドセル背負って明るい声で「昨夜俺は銃口を向けたぜ」とか言うんじゃねぇよ!

 

 

 

 

8位

Kid Milli – WHY DO FUCKBOIS HANG OUT ON THE NET

Prod. Leesuho

 

上半期の記事でも結構高い順位で紹介した曲ですが、僕が考える以上にこの曲が持つ意味はすごいです。本当に、韓国ヒップホップシーンのニュー・キングの到来を意味する、そのプロダクションからラッピングのスタイルまで真新しいルーキーの登場を知らせた曲なのです。今、実際に彼のファッションをまねるヒップスターたちも増えるなど、その影響力の根源として、この曲があったと言えます。

 

 

 

 

7位

Jclef – Before an Hour of Collapse

Prod. Coa white

素晴らしい作品《flaw, flaw》で突然現れた女性ラッパー・シンガーソングライターのJclefは、何よりもその安定的で余裕のあるパフォーマンス、深層的な歌詞でどんどん注目を浴びている新鋭です。この曲では〈地球滅亡一時間前〉という題材を用いて、内面の欠点をそのまま直視し受け入れる過程を淡々と描いています。

 

 

 

 

6位

Bassagong – HBD

Prod. Sultan of The Disco

「船乗り」という意味の名を持つ、レトロ感充満なラッパー「ベッサゴン」のセカンドアルバム《TANG-A》(「蕩児」という意味です)は、70-80年代韓国のサイキデリックロックサウンドをヒップホップの文法に合わせて作ったプロダクション、その上で貧しい音楽人の浪漫をウイットよく、時には正直に語る名作です。この曲では、やっと咲き始めたような状況を「ハッピーバースデー」と祝います。この祝いが続くことを願うばかりです。

ちなみに、この曲をプロデュースしたSultan Of The Discoは、レトロ・ブラックミュージックを基盤にしたユニークで優れたバンドです。こちらも最近アルバムが出て、逆にベッサゴンがフィーチャーリングした曲があるので、ぜひご必聴を…

 

 

 

 

 

 

5位

Jvcki Wai – Enchanted Propaganda

Prod. Eddy Pauer

 

新鋭女性ラッパーJvcki Waiの初のフルアルバムでは、彼女のアナーキスト・コンセプトがもっと進化しました。韓国第一のオートチューン使いで、その優れたローファイなプロダクションも誇るべきですが、彼女の語る世界観は想像を超えます。彼女の「プロパガンダ」に発揮されるものであり、その戦争の対象は現代社会のシステム、つまり資本主義の転覆を歌うという、恐ろしいテーマを持った、恐ろしく新鮮で、恐ろしい完成度のトラックです。

 

 

 

 

 

4位

E SENS – MTLA (feat. Masta Wu)

Prod. Decap, 250, FRNK

 

2015年、「韓国音楽史名盤100選」にも選ばれた傑作《The Anecdote》を収監中に出したE SENSが、今年ようやく新しいアルバムを出すそうです。今回出た余裕で少し寂しく聞こえるリードシングルは、ミニマルなエレクトロヒップホップの上で、韓国の資本主義に対する疑問を個人の視点で叙述して「LAへ去りたい。しかし去れない」と矛盾を見せる歌詞など、素晴らしいです。今後のアルバムがどのように展開され、この曲がどんな役割をするか、楽しみにしています。誇るべきラッパーでリリシストのE SENSは、アイロニックにもアメリカから入国禁止されているらしいです。

 

 

 

 

 

3位

FANA – Guiding Star

Prod. G-Slow

 

ラッパーFANAを一言で定義するならば、「ライム・モンスター」です。歌詞に韻を詰め合わせる能力はだれにも負けないワントップ。そして、シーンを掌握していくメディアに逆らい、自らの働きも見せたアーティスト。しかし、今年出たアルバムの題材は、パニック障害の闘病記でした。その障害に陥った状況を強迫的なライミングで、闇に包まれた歌詞と声で苦しく語ります。その中でこの曲は、そんな絶望の中で自分を導いてくれる星を求める、切迫だからこそ美しい曲です。

この曲が重要なもう一つの理由。元々これは彼のライブ専用曲でした。それが今更、「あまり残っていないライブファンの許可を得て出した」という寂しい背景、それでも彼の状況とぴったり合う、いろいろと意味のある曲です。

 

 

 

 

 

2位

XXX – Ganju Gok

Prod. FRNK、Echae Kang

エレトリックを基盤にした、ラッパーKim XimyaとプロデューサーFRNKで結成されたデュオXXX。FRNKのトラックメーキング能力はまさに世界に誇れるユニークさと完成度を保ち、その上でパフォーマンスするKim Ximyaのラップもトップレベルを占めています。彼らの最近出したアルバムはまさに革命的であり、特にこの曲のビートは今年の韓国ヒップホップで最高のビート・パフォーマンスを誇るであろうと自負します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ついに1位発表…!

 

 

 

 

 

 

 

…の前に、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スペシャル・アワーズ#3

BEST HIP-HOP ARTIST OF 2018

Kid Milli

 

はっきり言えます。「今年は彼の年だ!」と。独特なリズム感と皮肉な歌詞、トレンドの先を走るビートチョイスとファッションセンス。今年だけで3つの個人アルバムとレーベルのコンピレーションアルバム、数えきれないくらい大量のフィーチャーリング…。それに、ラップオーディション番組《Show Me The Money》に参加し3位を収めるなど、本当に爆発的な作業量とインパクトを見せました。去年やっとハイプを受けてから一年たたずでこのユニークさと実力、波及力はめっちゃ半端ないって。

 

 

 

すごく惜しい候補

Hippy was Gipsy:「アジアンオルタナティブ」というジャンル自体を開拓し、今年も良質のアルバムを二枚も出した、プロデューサーJflowとボーカリストSepで構成されたR&Bチーム。なぜ選べなかったかというと、ジャンルがヒップホップじゃないから…。(むしろなぜ選ぼうとしたかというと、ブラックミュージックだし、二人ともほかのところではラッパーをしていることもあって…。)

 

 

その他の候補群

どう考えてみても Kid Milliの存在感が強力すぎて、候補すらまとまらず…

まあ、それでも、名盤を出したXXXやBassagong、FANA、そしてアメリカ進出という快挙を果たしたJay ParkやKeith Apeなどをあげれると思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃあ、ついに1位発表…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1位

XXX – Sujak

Prod. FRNK

上位2曲を全部XXXにあげたのは単に僕がファンであるから…じゃないと堂々と言えるのがうれしい(笑)。ヒップホップよりエレトリックを基盤にしたサウンドソースをいっぱい取り入れてばらまけても安定感のあるビートメーキングに、その上で彼らの望む芸術と現実の乖離をすごく冷たい視線で歌うKim Ximyaの印象的なラップまで。そしてまた、そのラップのソースを使っていろいろな実験を行うことで、ジャンルのバウンダリーはもちろん、芸術における「形式」と「内容」の境界線までもこれで破ってしまった一作です。厭世的な歌詞と、疾走するビートがうまく合わさった、今年のヒップホップ最高の名曲です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、これで終わりじゃないぞ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

0位⁈

Mommy Son – Shonen Jump (feat. Bae Ki Sung)

Prod. Ye-Yo!

 

現在炎上中のネタ。この炎上の原因を挙げるともう複雑すぎるので、ざっくりだけ言っておくと、最近劣れ気味の人気ラッパーMad Clown「と推測される者(ココ大事)」がオーディション番組に「覆面」を被って登場したが派手に脱落し、その数日後に発表された、「悪党ども(審査委員陣)が俺を落とそうと、少年ジャンプの主人公のように立ち上がるぞ!」というメッセージを含んだ、現在最大の話題曲。よし、一文章で収めたぞ。(なぜか日本語字幕も支援します…)

ミームだらけのギャグソングとして捉えられますが、面白くつぶやいているアーティスト自身やシステムの矛盾性など、いろいろと解釈すべき価値を持ち、そこに多くの大衆が共感したという、今年を代表する断然なる一曲です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ついに終わりです。

読んでくれた皆さん、書いた俺、みんなお疲れさまでした…

 

 

 

その後も調子乗りすぎ兵役対象者の韓国留学生による

《2018 BEST KOREAN ALBUMS》

《近10年間、韓国大衆音楽で聴くべきアルバム》

などなどの記事… (maybe?) Coming Soon!

 

ユーミン配信開始記念!初めてのユーミン-中編-

どうも。3年の高野です。

 

9月24日、ユーミンこと松任谷由実の楽曲全424曲の配信が開始されました。10月8日付オリコン週間デジタルアルバムランキングでは、『日本の恋と、ユーミンと。』が初登場1位を獲得したのを始め、全20作品がTOP100にランクイン。何かと注目されているようです。

 

と言うことで今回も、ユーミン配信開始を記念しまして、ユーミンのオススメのアルバムをご紹介します。

このままユーミンの世界にどっぷりハマってしまいましょう。

 

【中級編】

 

14番目の月(1976年)

14番目の月 

 

活動期間はたったの4年ぽっちですが、何かと伝説の荒井由実時代。その間、4枚の名盤を世に送り出しました。

前回の初級編では1stアルバム『ひこうき雲』をご紹介しました。残るは『MISSLIM』、『COBALT HOUR』、『14番目の月』の3作品なのですが…。

 

つべこべ言わずに全部聴け!!!!!

 

中級者の貴方は、全作聴きましょう(笑)。とは言っても、全作紹介していると、それだけで中級編が終わってしまいそうなので、今日の気分で一番好きなアルバム『14番目の月』を取り上げようと思います。

 

 

荒井由実時代最後のアルバム。1stアルバム『ひこうき雲』は、天才少女の純粋な感性が光輝く、いい意味で初々しい作品でした。しかし『14番目の月』は、デビュー4年目にして既に「ユーミン・ブランド」を確立し、立派なミュージシャンへと成長したユーミンの職人魂が籠もった、技巧的な作品に仕上がっています。

前年、ユーミンがフォークグループのバンバンに提供した「『いちご白書』をもう一度」が大ヒット。続けてユーミン自身も、シングル「あの日にかえりたい」がチャート1位の大ヒットを記録しました。その為、予算的にも余裕があったのか、ストリングスやホーンセクションも充実し、これまで以上に厚みのあるサウンドになっています。

 

ユーミン流ポップスとも言うべき軽快なピアノのイントロから始まるM1「さざ波」と、アップテンポのタイトルチューンM2「14番目の月」で、華々しく幕開けです。

そして、M4の壮大なバラード「朝陽の中で微笑んで」に続くのは、あの伝説の名曲「中央フリーウェイ」!

 

「右に見える競馬場 左はビール工場」というフレーズはあまりにも有名です。元祖ドライブソングということで、ユーミンの代表曲に挙げられる楽曲ですが、個人的に、ユーミンに感謝したいぐらい大好きな曲です!こんな名曲を作ってくれてありがとう…。

ユーミンの歌詞は、情景が思い浮かびやすい、とよく言われます。「中央フリーウェイ」はまさにその筆頭。実は曲が進むにつれ、情景が微妙に変化しているんです。

時間は「黄昏がフロント・グラスを染めて広がる」→「町の灯が やがてまたたきだす」→「この道は まるで滑走路 夜空に続く」と変化し、場所は「調布基地を追い越し」→「右に見える競馬場 左はビール工場」へと変化しています。だけどその変化って、ほんの一瞬なんです。

「中央フリーウェイ」は、東京のスタジオから実家のある八王子へ向かう帰り道を、彼氏の松任谷正隆氏に車で送ってもらっているユーミン自身がモチーフの曲なのですが、だったら、思い切ってゴールの八王子まで曲にしてもよかったじゃないですか。だけどユーミンは、帰り道の中で、最も美しい時間、最も美しい景色、その一瞬の情景を曲にしたかったのだと思います。前編でもご紹介しましたが「永遠の一瞬論(私が勝手に名付けました)」なのでしょう。

また、ユーミンのどの曲にも言えることなのですが、直接的なメッセージ性も皆無なんです。だけど私たちは「中央道って、どんだけ美しいところなんだろう!?」と胸をふくらませるのです(実際大したことはないですがw)。メッセージ性のないことが、ユーミンからのメッセージなのかもしれません。

無駄が一切ない、名曲中の名曲だと思います。中央道を走る際はぜひBGMに。

 

「中央フリーウェイ」と並ぶぐらいの名曲が、『14番目の月』にはもう一曲収録されています。本作のラストを飾る「晩夏(ひとりの季節)」です。

夏の終わりの夕暮れの、あのなんとも言えない哀愁感が伝わってくる楽曲です。歌始まり直前のベース一音と冒頭「ゆく夏に〜」で、もうお察しです。それぐらい、世界観が緻密に作られているのです。

 

空色は水色に

茜は紅に 

(中略) 

藍色は群青に

薄暮は紫に

 

「空色」と「水色」、一体何が違うのでしょう。「茜」と「紅」も。その他の色も。ぜひ検索して、色の違いをご確認していただきたいのですが、ほとんど変わりません。だけどユーミンは、その一瞬の空の変化を見逃しませんでした。さすが、常人にはない感性の持ち主です!

 

 

せっかくなので、残りの2作も超ザックリ紹介しておきます。

 

 MISSLIM『MISSLIM(1974年)』

「やさしさに包まれたなら」「海を見ていた午後」「12月の雨」etc.収録。

「海を見ていた午後」の一節「ソーダ水の中を貨物船がとおる」は永遠に受け継がれる名フレーズ。

 

 

COBALT HOUR『COBALT HOUR (1975年)』

「卒業写真」「ルージュの伝言」「雨のステイション」etc.収録。

既にご存知の「ルージュの伝言」も耳を澄まして聴いてみると、間奏で「あれ?山下達郎じゃん。」と気がつく。ちなみに「ワッワッ!」とやっているのは大貫妙子と吉田美奈子。

 

4作すべてに、ほぼ全員が知っている楽曲が収録されています。すごい!これは全作聴かないとね!ちなみに、シングルヒット曲「あの日にかえりたい」と「翳りゆく部屋」は諸々のベストアルバムに収録されているのでご確認ください。

 

(14番目の月の)オススメの曲

「さざ波」「中央フリーウェイ」「グッド・ラック・アンド・グッドバイ」「晩夏(ひとりの季節)」 

 

 

流線形’80(1978年)

 流線形 '80

 

荒井由実時代の作品なんて、とっくに聴いてるわ!という方、結構いらっしゃると思います。ですが、それで満足していませんか?

 

甘いですよ!!!

 

松任谷由実時代の作品も荒井由実時代に負けず素晴らしいんです!34作もありますが、その中から厳選して3作品ご紹介します。

 

 

時代の一足先を行くユーミン。1980年代を見据えていたのでしょうか。発表は1978年ですが、タイトルは『流線形’80』です。

M1「ロッヂで待つクリスマス」、M3「真冬のサーファー」、M6「キャサリン」、M8「入江の午後3時」などのリゾート(っぽい)ソングも多数収録し、前編でご紹介した『SURF & SNOW(1980年)』のコンセプトの先駆けとも言えそうな作品です。ソースは明確ではないですが、確かSURF & SNOW構想はこの時点で既にあったはず。

 

M2はライブの定番でユーミンの代表曲「埠頭を渡る風」。ホーンセクションやストリングスが華麗に鳴り響き、疾走感のあるラテン・テイストの楽曲です。同年、ニューミュージック系女性シンガーソングライター・八神純子の「みずいろの雨」や、サザンオールスターズのデビュー作「勝手にシンドバッド」がヒット。この時期は、ラテン・テイストの楽曲が流行っていたのか、結構目立ちます。

M3は、「ん?山下達郎の曲か?」と勘違いしてしまうぐらいにタツロー・コーラスをフィーチャーした「真冬のサーファー」。ちなみにギターソロもタツローです。山下達郎は74年『MISSLIM』から79年『OLIVE』まで、レコーディングメンバーとして参加しています。「RIDE ON TIME」の大ヒットが80年ですから、メジャーアーティストの仲間入りする直前まで、裏方で活躍していたことがわかります。

M7は、薬師丸ひろ子「セーラー服と機関銃」などの作曲でお馴染み、来生たかおとのデュエット作「Corvett 1954」。

M9はどこまでもセンチメンタルな「かんらん車」です。静かに降る雪と、緩やかに動く観覧車。「静」と「動」の対比が本当に美しい楽曲です。アレンジも素晴らしい。ユーミンはポップな作品を歌っている印象が強いですが、「かんらん車」のように、中島みゆき並みに暗い楽曲が、意外と名曲だったりします。

 

オススメの曲

「埠頭を渡る風」「真冬のサーファー」「かんらん車」

 

 

REINCARNATION(1983年)

 REINCARNATION

 

松任谷姓になってから、荒井由実時代ほどのヒット作に恵まれなかったユーミン(普通にチャートトップ10には入っていますが)。しかし、1981年にシングル「守ってあげたい」が久々に大ヒット。第二次ユーミン・ブームの到来です。

 

そんな勢いに乗ったユーミンが1983年に発表したアルバムが、『REINCARNATION』です。

この頃のユーミン、「化け物」なんです(笑)。1983年で言うと、約10ヶ月後にはフルアルバム『VOYAGER』を発表。職業作家としても活躍していたユーミンは、松田聖子に「秘密の花園」と「瞳はダイヤモンド」を提供、原田知世に「時をかける少女」を提供しています。(東芝EMIの社畜かな。)

 

ユーミンは、時間やSFをテーマにした作品を数多く手がけています。本作『REINCARNATION』はその代表。名のごとく「輪廻転生」をテーマにした作品です。

 

宇宙空間にいるかのようなSEで始まるM1「REINCARNATION」。本作の軸とも言うべき楽曲だけあって、神秘的で壮大な楽曲…、かと思いきや、間奏や終奏でのギターソロが一際目を引く、ロック色の強い楽曲です。そう、本作のテーマは「輪廻転生」だけど、オカルティックな雰囲気は終始ありません。寧ろ、今まで以上にポップでロックテイストの強いアルバムなのです。

カットインで始まるM2「オールマイティー」やM6「ESPER」も、ユーミン流のポップなロックナンバーだし、M4「星空の誘惑」は、「続・埠頭を渡る風」とも言うべき、華やかなサウンドと疾走感のあるアップテンポな楽曲です。

M7「心のまま」もミディアムテンポながら、間奏やアウトロではメロディアスなギターソロがあります。

 

私の見た雲は 馬のかたち

あなた何に見えた

言葉にしてるまにちぎれてゆく

それは愛に似てる

 

ああ、なんて天才なんだ。大好きな歌詞です。

 

しかし、本作では唯一都会的な世界観のあるAOR調のM3「NIGHT WALKER」や、M8「ずっとそばに」、ラストを飾る「経る時」といったバラードも充実しています。とりわけ「経る時」は、ファンの間でも傑作だと名高い一曲。

「経る時」は「ふるとき」と読みます。桜の名所・千鳥ヶ淵沿いにあったホテルから臨む四季の風景を描いた楽曲です。4月ごとに開花する桜。空から舞い散る桜の花びらは、「薄紅の砂時計」の砂の如く、まるで時が「降ってくる」かのよう(だから「経(ふ)る時」なのです。)。このように、一年周期で咲いて散る桜も、一種の「輪廻転生」だと言えます。

歌詞に登場する「寂れたホテル」や「老夫婦」も、いずれは「輪廻転生」します。だけど、桜もホテルも老夫婦も、それぞれの「一生」の長さは違うんです。だから「輪廻転生」の周期もみんなバラバラ。この世界は、様々な時間が交差して成り立っている、ということを暗示する楽曲だと思います。

 

オススメの曲

「NIGHT WALKER」「星空の誘惑」「経る時」

 

 

ダイアモンドダストが消えぬまに(1987年)

 ダイアモンドダストが消えぬまに

 

いよいよバブル突入で、ユーミンの勢いも絶好調。全編にユーミンの楽曲が散りばめられた邦画『私をスキーに連れてって』も公開され、いよいよ第三次・ユーミンブームの到来です。そんな中発表されたアルバムが『ダイアモンドダストが消えぬまに』。本作、次作『Delight Slight Light KISS(1988年)』、次々作『LOVE WARS(1989年)』をあわせて「純愛三部作」と題し、「恋愛の教祖」というポジションを確立させました。当時は、フジテレビのトレンディードラマや、村上春樹の「ノルウェイの森」が大ヒットするなど、純愛ブームだったようです。

 

まさに、バブル期の東京の空気感を封じ込めたかのようなアルバム。例によって、シンセサイザー・シンクラヴィアのサウンドが時代を感じさせますが、このギラギラした華やかな電子サウンドは、ユーミンの漲る自信を体現しているかのようです。「恋愛の教祖」としての貫禄が感じられます。

 

タイプライターを打ちこむSEで始まるM1「月曜日のロボット」。OLの味方ユーミンが、都会で働く女性の月曜病を歌った楽曲です。

続くM2はタイトルチューン「ダイアモンドダストが消えぬまに」。ギターの軽快なカッティングが冴えるポップ・チューン。「シャンパンの泡」と「スキューバーダイビングの泡」を「ダイアモンドダスト」に例えたトリプルミーニング技は、まさに職人芸としか言いようがありません!

M4「SWEET DREAMS」は切ない恋の終わりを歌ったバラード。

 

この電話が最後かもしれない

他人事に思える 涙だけ溢れて

もう切るわと何度も云いながら

ひきのばすのは私の方

 

私たちのコミュニケーションツールはLINEやらTwitterやらのSNSで、時間を問わずいつ・どこでも連絡が取れる時代。しかしバブル当時は「固定電話」が主流です。時代を感じさせるシチュエーションですが、このいじらしさは今でも十分に通用しますね。

M7「SATURDAY NIGHT ZOMBIES」は、裏番組だった「8時だョ!全員集合」を打ち切りに追い込んだという伝説の番組「オレたちひょうきん族」のエンディング曲。ギロッポンのバーを舞台にしたバブル感満載の一曲です。

ここまで、ピコピコ電子サウンドの目立つ楽曲が続きましたが、ラストを飾る「霧雨で見えない」は、しっとりとした生サウンドで奏でる王道バラード。メロディアスなサキソフォンのソロが美しい。1984年に、ハイ・ファイ・セット他に提供した楽曲です。霧雨の特有の空気感や質感が伝わってきます。

 

ユーミン自身、本作『ダイアモンドダストが消えぬまに』はかなりお気に召しているようで、アルバムが完成した時、自身の才能に感動し、神棚に拝んだとか拝んでいないとか。俗社会にどっぷり浸かった作品ではありますが、軸は一切ブレていません。時代を反映させつつも、十分に普遍さもある非常に完成度の高い作品だと思います。

 

ちなみにCDジャケットは、ピチカート・ファイヴやフリッパーズ・ギターなどの渋谷系アーティストのアートワークにも携わった、信藤三雄氏によるもの。帽子を被り、自慢の美脚を見せつける11人のユーミンがズラッと並んだデザインは、ユーミンの勢いと迫力を感じさせます。

 

オススメの曲

「ダイアモンドダストが消えぬまに」「思い出に間にあいたくて」「LATE SUMMER LAKE」「霧雨で見えない」

 

 

前回、中級編と上級編をまとめてご紹介すると予告したのですが、中級編も結局長ったらしくなってしまったので、上級編は次回に回します(笑)。すみません。

中級レベルのアルバムはたくさんあります。80年代のアルバムはほぼ全て中級レベルと言えるでしょう。ですので、上記で紹介した作品以外でも、直感でピン!と来たアルバムがあれば、ぜひ聴いてみてください。

 

(文・ワセレコ3年 高野)

ユーミン配信開始記念!初めてのユーミン-前編-

こんにちは。

3年目にして初のブログ投稿となりました、3年の高野です。

2ヶ月後に引退を控え、ブログを書くことも無いまま、スッと身を引くのだろうと思っていたのですが、今回、どうしても書かなければならないニュースが飛び込んできました!

 

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24日にユーミンこと松任谷由実の楽曲全424曲のサブスクリプションが開始されました。

ユーミンは僕にとって、まさに“メサイア”!!小学5年生の時に彼女の楽曲に衝撃を受けて以来、楽しい時も辛い時も、僕のそばにはいつもユーミンの音楽がありました。

 

恐らく、ユーミンを知らない人はいないでしょう。46年に渡り音楽界のトップを走り続けてきたポップスの女王です。お母さんがよく聴いてる、とか、ジブリの曲ぐらいは知ってる、とか、ベストアルバムはレンタルした、とか。とにかく何らかの形で、あの一本調子で不安定なピッチの歌声を耳にしたことがあるはずです。

 

そんなユーミンがついにサブスク開始です。きっと、音楽好きなあなたは「ちょいと聴いてみようかな。」と思ったはずです。ですが次の瞬間、「で、どれ聴けばいいのよ。」と迷うのです。何せ、オリジナル38作、ベスト盤7作、カバーアルバム1作、シングル41作の計424曲ですから!

 

ということで、ユーミンの曲聴きたいけど、どれ聴けばいいの?と迷っている方のお役に少しでも立てるよう、独断と偏見でオススメのアルバムを厳選しました!!

これから、おためし、初級、中級、上級の4段階に分けて、ユーミンのアルバムを紹介します!

今日は、おためし編、初級編をお送りします。お付き合い下さい。

 

【おためし編】

 

日本の恋と、ユーミンと。(2013年)

日本の恋と、ユーミンと。 [Disc 1]

 

CDが売れなくなった昨今で、ミリオンセラーを記録したオールタイム・ベストアルバム。

「ひこうき雲」「やさしさに包まれたなら」「ルージュの伝言」「恋人がサンタクロース」「春よ、来い」などなど、99%の人が聴いたことのあるはずの曲が全部網羅されている最強のアルバムです。カバー1曲を含む全46曲収録。ユーミンの曲をちゃんと聴いたことの無い方や、有名な曲ぐらいは抑えておきたい方にオススメです。

サブスクだとわかりにくいですが、CDは3枚組で構成されています。年代順で収録されていないので、どういう目安で収録曲を3グループに分類したかはわかりません。ただ、個人的な印象としては、

Disk1「やさしさに包まれたなら」〜「A HAPPY NEW YEAR」:ヒット曲を多く収録。

Disk2「真珠のピアス」〜「水の影」:派手さはないが、個人的に「ユーミンらしさ」の感じられる楽曲を収録。

Disk3「リフレインが叫んでる」〜「青い影」:そのままセットリストになってもおかしくないライブの定番曲を収録。

と、いった感じです。きっと曲順や分類にもこだわっているはずなので、Disk1、2、3を意識して聴いてみましょう。

 

ユーミンからの、恋のうた。[DISC 1] Pure Eyes

ちなみに今年春には、続編として「ユーミンからの、恋のうた。」が発売されました。こちらはユーミン本人が聞いてもらいたいと思う45曲がセレクトされ、その殆どがアルバム曲という、ファンも驚くマニアックな内容になっています。

 

 

おためし編ということでベストアルバムを紹介しましたが、正直、ファンの私としては、ベストアルバムだけで終わって満足してほしくないのです!

確かに「日本の恋と、ユーミンと。」と「ユーミンからの、恋のうた。」の2枚だけで、91曲も聴くことになるのですから、もうお腹いっぱいだと思います。

 

だけど、残り333曲ありますので!!お疲れ様です…。

 

ユーミンは自他共に認めるアルバムアーティストです。46年のキャリアの中で38枚ものオリジナルアルバムを世に送り出しました。その為コアなファンになると、「好きな曲って何?」ではなく「好きなアルバムって何?」という会話になってしまいます。

話は若干外れましたが、とにかく、ユーミンはオリジナルアルバムを聴いてナンボなのです!ですので、ベストアルバムを聴いてみて割とユーミンに興味を持った方は、さっさとオリジナルアルバムに手を出しましょう!

 

 

【初級編】

オリジナルアルバムを聴こう!とは言っても、38枚もあります。正直なところ、大体傑作なのでどれを聴いていただいても構わないのですが、とりあえず、ユーミンを語る上で抑えておきたいオリジナルアルバム3枚を厳選しました。

 

 

ひこうき雲(1973年)

ひこうき雲

 

邦楽好きの方なら聴いておくべきアルバムってあると思います。はっぴいえんどの「風街ろまん」とか井上陽水の「氷の世界」とか宇多田ヒカルの「First Love」とか。このアルバムもそんな1枚ではないかと思います。

ユーミンの記念すべきデビューアルバム。ジャパニーズポップスの歴史はこのアルバムから始まった、と言っても過言ではありません。ピアノを基調としたサウンドも、セブンスコードの多用も、感情を込めない無機質な歌声も、歌謡曲、演歌、フォークソングが主流である当時の音楽シーンにおいて、全てが斬新でした。バックを飾るのは、細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆による伝説のバンド「キャラメル・ママ(後のティン・パン・アレー)」です。

 

M1はタイトルチューン「ひこうき雲」。夭折した旧友を思い、書いたそうです。ユーミン曰く、日本で初めてカノン進行を取り入れた曲だとか。「死」を悲観せず、むしろ「しあわせ」だと捉えた感性は、「死」とは無縁である10代の少女だったから書けた曲だと思うのです。因みに2013年発表の『POP CLASSICO』に収録された「シャンソン」という曲では、逆に「生きる喜び」を歌っています。10代の歌う「死」と、60歳の歌う「生」、比較して聴くと面白いです。

M8は、ユーミンが一番好きだとかいう「雨の街を」です。その歌詞の一節、「夜明けの雨はミルク色」、「夜明けの空はブドウ色」。「白色」、「紫色」ではないんです。あくまでも「ミルク色」「ブドウ色」。抽象的な表現である故に、我々リスナーは「え、どんな色なんだろう?」と、想像力を掻き立ててしまいます。まさに美大出身のユーミンだからできる、粋なはからいなのです。

 

シティ・ポップがリバイバルしている昨今、この機会にぜひ元祖シティ・ポップも聴いてみましょう。45年前の作品とは思えぬほど古びないサウンドに、きっと驚くはずです!

 

個人的にオススメの曲

「曇り空」「雨の街を」「紙ヒコーキ」

 

 

SURF&SNOW(1980年)

SURF & SNOW

 

80年代、大滝詠一(A LONG VACATION、81年)、山下達郎(FOR YOU、82年)、杏里(Heaven Beach、82年)などの多くのシティ・ポップ系アーティストが、夏のリゾートをテーマにしたアルバムを発表しました。ユーミンも彼らに先駆け、リゾートアルバム『SURF&SNOW』を発表。

しかしユーミンは、アルバムのタイトルからもお分かりの通り、「夏」のリゾートにとどまらず、「冬」のリゾートにも注目しました。2つの季節を織り交ぜた斬新なコンセプトであることから、数あるリゾートアルバムの中でも異彩を放つ作品です。

 

特筆すべきは、何たってクリスマスソングの定番「恋人がサンタクロース」が収録されていること。実はシングル曲ではありません。今でこそ、クリスマスは恋人と一夜を共にするのが当たり前(?)のようですが、発表当初は、まだ家族と一緒に過ごすものでした。an・anが初めてクリスマス特集を組んだのが83年ですから、ユーミンの時代を先取る力はファッション雑誌以上だったわけです。

リゾートがテーマということで、陽気でキャッチーな楽曲が多く収録されていますが、ラスト2曲のバラードで泣かせにかかるあたりが、ユーミンのズルいところです。岡田眞澄とのデュエットソング、M9の「恋人と来ないで」は切なくて本当に泣ける(語彙力の無さ)。

 

本作はロングヒットを記録し、発表から7年後には、バブルを代表する邦画『私をスキーに連れてって』の主題歌・挿入歌に、「サーフ天国、スキー天国」と「恋人がサンタクロース」が起用されました。

またユーミンは、本作を体現したかのようなリゾートコンサート「SURF&SNOW」を、夏は逗子マリーナ(83~04年)で、冬は苗場プリンスホテル(81年~)で開催しています。

 

発表当初は、時代を先取りしすぎたせいか、とりわけ売上好調とは言えなかったようですが、今ではユーミンの代表作として知られるようになりました。

 

個人的にオススメの曲

「灼けたアイドル」「サーフ天国、スキー天国」「恋人と来ないで」

 

 

天国のドア(1990年)

天国のドア

 

バブル期のユーミンはまさに「無敵」。若い女性からは「恋愛の教祖」として拝められ、アルバムを出せば忽ちミリオンヒットを記録、名実ともにナンバーワンミュージシャンとして、時代を牽引しました。そんな無双中のユーミンの最高潮と言える作品が、『天国のドア』です。日本人アーティストで初めて「ダブルミリオン」を記録しました!恐らくですが、シングル未収録で売上200万枚を超えたアルバムは、後にも先にも本作だけでしょう。さすがはアルバムアーティストです。本作を皮切りに、所謂CDバブルを迎え、99年まで毎年のように売上最高記録が更新されることになります。

 

バブル期の作品ということで、初っ端のM1「MISS BROADCAST」や、ラップ調のM7「Man In the Moon」はバブリー全開です。「明日からもハイなまま 明日からも波に乗って」って(笑)。当時最高峰のシンセサイザー・シンクラヴィアが奏でる華やかなサウンドも、若干時代を感じてしまいます。しかし全体を通して聴くと、バブル期のような浮かれた曲ばかりではないことに気が付きます。

 

例えば、M2「時はかげろう」や、M4「満月のフォーチュン」は、エスニックな雰囲気が漂う楽曲。「満月のフォーチュン」は本作のフィーチャーソングでライブでも頻繁に歌われます。

 

銀色のエンジェルが

矢を放つ前の

永遠の一瞬が 二人のはじまり

 

上記はサビの歌詞ですが、注目したいのは「永遠の一瞬」という名フレーズです。この「永遠の一瞬」とは、まさにユーミンが歌詞で表現してきたことそのものなのです。ユーミンは、永続的に流れる時間の、ある一瞬の描写を切り取り、それを歌詞にします。うーん、よくわからん(笑)。具体例を挙げるとするなら、ご存知「ルージュの伝言」。この曲は、夫が浮気したので、ママに言いつけに行っちゃうからね!っていう内容なのですが、夫が浮気をしている場面も、ママに報告している場面も、歌詞では描かれてはいません。あくまでも、ママに言いつけに行こうとする、一瞬の描写を歌詞にしているのです!大体のユーミンの楽曲で、この「永遠の一瞬論」が通用します。

 

M6「ホタルと流れ星」やM8「残暑」といった、控え目ながらも荒井姓時代からの変わらぬ王道のバラードもしっかり収録。「残暑」は84年に若手アーティストに提供した楽曲のカバー。日本の夏の情景が思い浮かぶ美しい楽曲です。それにしても、M7「Man In the Moon」からM8「残暑」への流れ、ギャップが激しすぎて好き。

 

アップテンポなポップスのM9「天国のドア」に続き、ラストを飾るのは、壮大なバラード「SAVE OUR SHIP」。永遠に宇宙に漂流してしまうという、なんとも救いようがない曲。だけど決して切ないわけではないのです。

ユーミンはインタビューなんかでよく、「死があるから生が輝く、私の音楽はそういうものよ。」的なことを語っています。

確かに「SAVE OUR SHIP」も、大きく言えば「死」をテーマにした楽曲ですが、切なさのもっと先にある「愛」みたいなものを感じる、そんな楽曲だと思うのです。先述の「ひこうき雲」も、決して「死」を悲観していませんでしたね。

 

バブルの波に乗った(というよりもある意味バブルを作った)ユーミン。前年までは「純愛三部作」と銘打って、バブルにどっぷり浸かったアルバムを送り出していたのですが、本作でバブルと見切りをつけたのか、以後、スピリチュアルやエスニックな世界に入り込むことになります(ミリオンヒット曲「真夏の夜の夢」や「春よ、来い」なんかはその典型的な例です)。

この路線変更は成功だったのか、はたまた失敗だったのかはなんとも言えませんが、少なくとも『天国のドア』は、エスニックな「聖」と、バブルという「俗」を見事に融合させた、メリハリのある名盤だと思います。先ほども言った通り、サウンドの古臭さは否めません。しかし「どうしてそんな発想が湧くんだ!」と思ってしまうぐらい緻密なアレンジが施されいて、夫・松任谷正隆のアレンジャーとしての才能も垣間見ることができます。

 

個人的にオススメの曲

「満月のフォーチュン」「残暑」「SAVE OUR SHIP」

 

 

ということで、ずいぶん長文になってしまいました。余計なことばっかだなあ。ここまで読んでくださった方、いらっしゃいましたら、心から感謝申し上げます。

次回の中級編、上級編は、できるだけたくさんの作品を紹介したいので、レビュー的な感じでコンパクトにまとめます。

 

とにかく、みんなでユーミンを聴こう!!

私がワセレコに入った理由U^ェ^U

 

初めましてorお久しぶりです。ワセレコで販売局長やってます、新3年生のマミコです。ワセレコブログを担当するのは去年の2女紹介以来ですかね?かなり長いですが、よろしければ最後までごゆるりとお付き合いくださいませー。

 

きたる新歓期に向けて先日ブログ担当が割り振られまして今回書かせてもらったのですが、何について書いたらいいのか幹事長に聞いたのですが忙しいのか返信がなく、保険をかけまして&キャッチーな(?)話かと思いますので、私がワセレコに入った理由でも書いていこうかなと思います。

 

 

私がワセレコに入会したのは1年の後期新歓の時です。では1年の前期は何をしていたのかというと大きく分けて「個人の勉強」と「なんとなく入ったサークルに顔を出したり出さなかったり」の2つです。私の場合主に前者が生活の大半を占めていました。個人の勉強というのは映像関係だったのですが、私なりにかなり頑張って取り組んではいたものの様々な面で限界を感じて勉強をやめてしまい、サークルもなんとなく合わないなーと無気力感で満たされていたところ、当時サークルの先輩だった新4年生のしょうこさんの兼サー先がワセレコで、そこが今後期新歓をやっているという情報が回ってきたので、どんな形であれ大好きな音楽と関われるなら、と思い切って入会しました。

 

 

最初は馴染めるか本当に怖かった、なんせ同期より半年遅れて入ったわけだし、ここだけの話、私はベースはクラシックだったので、日本のポップスやロックをあまり知らなかった(それこそ洋楽やスピッツくらい)のでやっていけるんかという漠然とした不安もありました。でもワセレコの人って、みんないい意味で他人に無関心なんです。だからみんなそこまで私のことなんて(いい意味で笑)気にしていないと分かった。私みたいな神経質な人間にはこのサークルは合ってる、居心地がいいな、といつの間にか馴染めました(馴染んでいたはずです、きっと)。

 

 

だからもしこのブログを私と似たような、捻れてて神経質な、でも最新・最前線の音楽が好きな、早稲田愛のある新入生が見てくれているのなら、このサークルは安心ですので是非足を運んでみてください。なんかの悪徳商法みたいな終わり方になってしまった…し、全然面白くない…笑

 

 

いいもん、面白い記事より季節にふさわしい記事を書きたいもの!

 

 

もしどんなサークルなのか気になった新入生がいたら、是非ホームページやツイッターの過去のイベントや投稿などをチェックしてみてください!

 

 

それでは新歓ブースでお待ちしてます〜U^ェ^Uマミコでした

ワセレコ員紹介②

こんにちは。はじめてブログ書きます、1年のさきです〜
新歓ブログ第2弾!(もうすぐ2女になる)1女のみんなを紹介します。
 

ゆき(渉外局)
学部:文化構想学部
兼サー:早稲田祭運営スタッフ
好きな音楽:indigo la End、サカナクション、最近ART-SCHOOLにハマってます
yuki
高校時代は軽音部でギタボやっていたそう!歌声をしっかり聴いたことはないので聴いてみたいな〜
運スタではバリバリ働いているデキる女なんだろうと勝手に思ってますかっこいいね違ったらごめんね
 
 
あき(販売局)
学部:文化構想学部
兼サー:MMG、UBC(幽霊)
好きな音楽:相対性理論など!
aki
第一印象は本当に、純粋に、「可愛い子」という感じだったのにまさかこんなにぶっとんだ人間だったとは… 提出してきた画像からもうおかしい。そういうところもいいところだけど。
兼サー先のMMG(バンドサークル)ではキーボードを弾いてます。似合うね〜
 
 
あゆみ(販売局)
学部:文化構想学部
兼サー:なし
好きな音楽:Perfume、 androp、fox capture planなど
S__220020741(写真左)
話し方とかがホワホワしていて超推せます… その反面しっかりもので、そういうところも推せる…  毎日ありがとう!
あとなんかインスタがめっちゃオシャレ。すごい。いつも見てます!(ただのファン)
 
 
おー子
学部:文化構想学部
兼サー:なし
好きな音楽:Saucy Dog、おいしくるメロンパン…etc 邦ロック全般
naoko
3月からワセレコに仲間入りしたおー子、実はわたしの高1からの友達なのです、、高校での思い出はたくさんあっても、ワセレコでの思い出はまだまだこれから!楽しみだね〜
 
 
さき(発掘局)
学部:教育学部
兼サー:MMG
好きな音楽:クリープハイプ、銀杏BOYZ、サンボマスターなど
saki
わたし以外みんな文構なので、1女で科目登録の話になるとわたしの居場所がないのは1女あるあるです。ちょっとさみしい
 
みんなに対するコメントが告白大会みたいになってしまいましたが、、
アフターで1女全員が揃うことは少ないけど、ビバラロックにみんなで行こうなどと企てております(^。^)たのしみだね〜!
 

ワセレコでは好きな音楽の話を思う存分できるので(もちろんそれ以外の話もしますが)、高校ではそういう話ができる友達がいなかった、、という人にとってすごく楽しい居場所になると思います(^。^)
 
さらに、ワセレコに入らなかったら絶対聴かなかっただろうなっていうような音楽も聴くようになる→そして好きになる!ことがあるのがワセレコのいいところだとわたしは思っています(^。^) 実際わたしも、ワセレコに入る前よりも聴く音楽の幅が広がって毎日たのしいです!
 
 
少しでもワセレコに興味を持った方は説明会やコンパに是非来てみてください〜!お待ちしてます!