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【ライブレポ】くまロック vol.21

 

2018年5月22日、

長くなった日が少しずつ落ちる夕暮れ

 

雑踏のセンター街をくぐり抜けた先、

渋谷チェルシーホテル にて

 

『くまロック vol.21』

 

 

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「どうも、ペトリコールズです」

声と楽器が鳴った。スポットライトが眩しくて私は目を閉じた。くまロックvol.21の幕開けだ。

爽やかなギターのリフと男女ツインボーカルが特徴的な彼ら。足取り軽やかながらも強く、トップバッターとしてイベントを引っ張ってくれるような、そんな気がした。

 

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なんといってもVo.Gt.のサカモトコウタの、オーディエンスを巻き込んで置いてかない声掛けが、絶妙に良い。気づけばみんな笑顔になってしまう。

MCから、それまでとは違った表情を魅せる曲『ターミナル』へ。キーボードの醸し出す独特の雰囲気と、リズムを裏拍で取るような横揺れ感。MVにもなっているこの曲は、映像作品としても私は好きだ。これからペトリコールズを聴く人の、きっかけのひとつになりそうだ。

最高の音で、イベントスタートだ。

 

 

 

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ステージが始まった途端、会場の空気がその独特な世界感に包まれる。まるで夢の中にいるような感覚に。神秘的で幻想的、思わず惹き込まれてしまう美しさがGrace Cathedral Parkにはある。

それぞれの楽器から奏でられる音がお互いを引き立て合いながら混じり合う…そこにヴォーカルの透き通った歌声が入ることでずっと聴いていたくなるような心地良さが生まれている。ドラムレスバンドならではの良さが溢れる演奏だった。

醸し出される雰囲気、音の調和、メロディー、リズム、すべてがまとまって多くの人を魅了する、本当に素敵な空間が作られていた。

 

 

 

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続いて登場したのは、本イベントでは唯一のスリーピースバンド、さよならさんかく。

特に印象的だったのは、ギターボーカルの透き通った可愛らしい声だ。
そこに、落ち着きながらもどこか情熱を感じるベース、ドラムが絶妙に重なって、心にじんわりと響いた。

バンド全体がゆるっとした雰囲気で、ライブを観ていても穏やかな気持ちになった。

音源ももちろん良いが、ライブでしか感じることのできない雰囲気がとても良い。

CDもリリースするなど精力的に活動中の彼ら。今後の活躍に注目だ。

 

 

 

 

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都内で活動中の四人組バンド、montblancz。

ドリームポップやシューゲイザーに影響をうけた、幻想的で浮遊感があるサウンドが特徴だ。

癖のない空気に馴染んでいくような伸びのあるボーカルと確かな演奏力のあるバンドサウンドがとても印象的で、思わず目を瞑って空想にふけりたくなるような音楽だな、と感じた。

私はシューゲイザーは普段そこまで聞かず、正直いうと単調な曲が多いのではないかという偏見のようなものがあったが、montblanczは曲の構成がシンプルながらもしっかりしているからか飽きることなく聞くことができた。

曲の後半で照明が夜明けのように明るくなってギターが掻き鳴らされていくのをきいた時に、鳥肌がたった。開放感がたまらなく良くて、聞けてよかった!と感じた。

陶酔感のある音を浴びたいって時にぴったりなmontblancz、とってもおススメです。

 

 

 


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初期のエレファントカシマシや竹原ピストルズを彷彿とさせるような力強いヴォーカルと陽気でキャッチーなメロディー。そして自然に体が踊りだすような雰囲気。

マイティマウンテンズだ。

彼らよりも前に演奏したバンドはどちらかというとエモい感じの曲が多かったこともあって、マイティマウンテンズのもつエネルギッシュさを今日は特に強く感じた。

音源にもなっている、『なっちゃう』のギターが鳴る。不思議と”踊りたくなっちゃう”雰囲気に会場が包まれ、そんな熱量に引き込まれるようにして、前へ前へ、と人が集まっていく。

 

いよいよイベントも終盤戦だ。

 

 

 

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今回のくまロックのトリを務めてくれたのは、the Still。

どの曲もメロディーラインが美しく、男性ヴォーカルがキーボードを奏でる4ピースバンド。曲の持つ感情に引き込まれるような澄んだ歌声はどこか切なく、細い線のようにまっすぐ耳に届いた。

そして、そこに繊細さを持ち合わせたギターのサウンド、跳ねるようなベース、安心感のあるドラムが重なり、the Stillの音として会場を惹きつけていた。
また、当日販売していたEPは、ダウンロードコードにポストカードのような歌詞カードをセットにしているというこだわり。

Apple Musicでも聴くことができるので、ぜひチェックしてもらいたい作品です!

 

 

 

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20回目という節目だった前回から約1年。

今の早稲田には、次々と新たな音楽が台頭し、その熱を高めている。

 

 

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『くまロックvol.21』

 

ここに出演していたアーティストは、いつかの貴方にとって最高の音楽家になっているかもしれない。

彼らの”今”を、どうか見逃さないで、聴き逃さないでほしい。

 

 

美味しいお酒と空っぽになったタッパーを抱えた、帰り道の道玄坂で、私の体はどこかワクワクしていた。

 

 

 

音楽万博interview:ちんどん研究会 風街宣伝社

『音楽万博』まであと4日!

出演者の方へのインタビュー最終回は、“ちんどん研究会 風街宣伝社さまの記事をご紹介します。

 

チンドン屋というと、楽器を鳴らし鳴珍しい出で立ちで人目を集め、その地域の商品や店舗などの宣伝を行う広告業のひとつですが、なんと早稲田大学にはそんなチンドン屋として活動するサークルがあるのです。

 

早稲田大学のちんどん研究会、風街宣伝社は関東で唯一の学生チンドンサークルとして活動されています!

 

今回お話を伺ったのは、昨年入会されたという坂上さんです。

 

〇チンドンを始めたきっかけ

―関東で唯一のチンドンサークルということでやはり珍しい活動だなという印象ですが、なぜ入ろうと思ったのですか?

 

私はもともとチンドンについてよく知らなかったのですが、仲の良い友達が入ったのを聞いて練習を見に行き、着物を着て派手な格好もできるし面白そう!と思いやってみようと思いました。

前にピアノを習っていたり昭和の歌謡曲も聴いたり、根本的に音楽に触れるのは好きでしたね。

 

―チンドン以外には普段どんな音楽を聴いていますか?

 

私はアイドルが好きなので欅坂46だったり、あとは椎名林檎とかもよく聴きます。

チンドンには関連づいていないんですけど、みんなサブカルチャー寄りのものは好む傾向にあるかなと思います。

 

〇活動について

―普段はどのような活動をされているのですか?

 

週二日、個人で楽器の練習をしたり、みんなで合わせて通したりしています。

今日も太鼓のリズムの基礎を教えてもらい、それに合わせて先輩がサックスを吹いて、といった感じで練習していますね。

依頼があると、商店街などを練り歩いてにぎやかしをしたりお店を宣伝したりしています。

 

―サックスなど楽器のお手本音源のようなものはあるのですか?

 

チンドンの基本曲があるのでその楽譜を見て、分からないところはYoutubeなどを参考にしています。

チンドンの定番曲というと、「竹に雀」「千鳥」などのお囃子のような曲がありますね。

 

その「竹に雀」がこちら。「竹に雀」とは取り合わせのよいことの例えで、おめでたい席や行事で活躍するチンドン屋にとっての定番曲になっているそうです。

 

―音楽というよりパフォーマンス色が強い印象があります。他の音楽系のサークルだと耳で聴いて真似する、ということが多いですがチンドンの場合は動画や実際のチンドンを見てお手本にするという感じなんですかね?

 

そうですね、私はそうしています。

プロのチンドン屋の方をお目にする機会もあるんですけど、技術もあり盛り上げ方も違い、見ていてうわぁかっこいいな!って思いますね。

 

―他にはどんな楽器を使うのですか?

 

アコーディオンを練習中で、他にはトランペット、クラリネット、ゴロス太鼓などがあります。もともと吹奏楽をやっていた人も多いです。

 

―先ほど太鼓の練習をしていたということでしたが、アコーディオンも演奏するのですね!

 

人数が少ないのでいろいろな楽器ができたほうが良いということもありますが、楽師だけではなく先頭に立って指示を出す太鼓の担当もやってみるとどちらの気持ちもわかるんです。そうすると息も合わせやすくなりますね。タームごとに役割を回していくこともあります。

 

―依頼以外でチンドンをすることはあるのですか?

 

町に繰り出すということはないですが、愛知・萩原のチンドン大会に参加します。スポンサーの方の宣伝を4分間ステージ上で行い競い合うんですけど、今年度は早稲田が4位だったのでその賞金で手羽先を食べに行きました(笑)。

 

―いいですね(笑)。競い合う上での見られるポイントというのはどういうところなのでしょうか。

 

いかに手の込んだ演出か、盛り上げどころ、決めどころがあるか、もちろん技術力も必要です。でも分かりやすくてインパクトのある演目が上になったりはします。衣装が派手だったりとか…いかに面白く宣伝するか、ですね。

 

昨年行われた萩原でのチンドン祭りの模様がこちら。

歌、演奏と寸劇のような形で靴屋さんの宣伝がされていますね!

 

―最後に、『音楽万博』への意気込みなどありましたらお願いします。

 

チンドンは面白いパフォーマンスをしながらもそれなりに努力をしていかなければならないシビアなもので…今年で2年生になるので、もっと実力をつけて自信をもって取り組みたいと思います!

 

―にぎやかなパフォーマンスが見られるのを私も楽しみにしています。本日はありがとうございました!

 

早稲田ちんどん研究会 風街宣伝社

HPhttp://kazemachingdong.web.fc2.com/index.html

Twitterhttps://twitter.com/kazemachi_wsd

 

48日(日)、ワセレコ主催『音楽万博』!

入場無料早稲田大学学生会館B201にて14時開場です。

タンゴ、ちんどん、ケルト、三味線の4サークルが集結するのはなかなか無い機会なのではないでしょうか。

この機会にぜひ、民族音楽の魅力に触れてみてください!

どなたでもご来場いただけます、お待ちしております( ˘͈ ᵕ ˘͈ )

banpaku

 

音楽万博interview:早稲田大学ケルト音楽同好会

「音楽万博」開催まで一週間を切っております。

 

本日のインタビューは“早稲田大学ケルト音楽同好会様です。

 

 

ケルト音楽にどんな印象を持っていますか皆さん。私は伸びやかなのびのびとした印象を持っています。自然と気分が高揚するようなイメージですね。昼間のお散歩などで聞きたいです。

 

さて、今回もですが、諸々の事情でメールでのインタビューです。インタビューに私の感想を書くスタイルです。あらかじめご了承ください。

 

今回、インタビューを受けていただいたのは早稲田大学ケルト音楽同好会、幹事長森田歩様です。

 

 

〇どうして早稲田大学ケルト音楽同好会に入ろうと思われたのですか。

→元々高校の頃からケルト音楽を知っていて、それで色々サークルを探してたら偶々わせける(早稲田大学ケルト音楽同好会)を見つけ、体験活動に行ったら楽しくてその日に入会しました笑

 

●その日に入会ですか。すさまじい行動力ですね。意外とビビビっときたものが長く続くこともあるからわからないですね。人生は。

 

〇普段はどのように練習されているのですか。

→基本的にはYoutubeやCDなどを聴いて練習します。先生に習っている人も(たまに)いますが、ほとんどの人は先輩などから色々教えてもらっています。

●なるほど代々ケルトの技術が先輩から受け継がれていくわけですね。

 

〇ケルトをやるうえで知っておくべき人や先駆者的な方はいますか。

→マイケル・コールマンです。今のアイルランド音楽(ケルト音楽)の演奏家の多くが少なからず彼の影響を受けています

●聞いてみました。アイルランド伝統音楽の救世主とまでゆわれているみたいですね。 やはり聞いてみると気分が上がるというか、どこかで聞いたことのあるような懐かしさを感じます。

 

〇普段はどのような音楽を聞かれているのですか。 →最近は聴いているのはケルト音楽が中心ですが、クラシックやブルーグラスなどもよく聴きます

●ケルト音楽をやっていても普段からケルト音楽を聞かれるんですね。野球部は野球が嫌いというようなこともあったりしますが。本当にケルト音楽に魅了されていることが伝わります。

 

〇音楽万博に向けての意気込みなどがございましたらよろしくお願いいたします!

→新入生はもちろん、来ていただける多くの人にケルト音楽の楽しさが伝わるよう部員一同全力で、そして楽しく演奏します!!

●私どももとても楽しみにしています。当日素敵な音色を響かせてください!よろしくお願いします!! 早稲田大学ケルト音楽同好会

Twitter:https://twitter.com/wasedacelt

 

4月8日、ワセレコ主催「音楽万博」!今回インタビューさせていただいた、早稲田大学ケルト音楽同好会をはじめ様々な民族音楽を聞くことができます。入場無料!ぜひお越しください。

音楽万博(完成版)

音楽万博interview:早稲田大学津軽三味線同好会

4月8日の「音楽万博」開催まで一週間を切りました! 

 

そこで出演していただく各サークルの民族音楽をよく知ってもらうためにインタビューを行いましたので、ぜひ見ていただきたいです。

 

 

本日は早稲田で一番ロックな邦楽サークルこと“早稲田大学津軽三味線同好会三津巴”のインタビュー記事を公開します。 他の三味線とは異なり、比較的歴史が浅いとされる津軽三味線。その分民謡やロックなど幅広いジャンルの曲を演奏できるという魅力たっぷりでまさに早稲田で一番ロックな邦楽サークルといわれるだけありますね。

 

ただ、今回諸々の都合により、メールでのインタビューになってしまったこと本当に残念です,,, そのため、インタビューの返答に私の感想を述べるという、謎な形をとらせていただきます。 それでも興味深い内容ですので是非お読みください。

 

 インタビューをさせていただいたのは、三津巴の幹事長鈴木宏夢さんです。

 

○三津巴に入ろうと思ったきっかけ  

→新しい楽器を始めようと様々なサークルを回っていたところ、他のサークルの幹事長さんから紹介されたのがきっかけです。実際に体験に行ってみて、雰囲気の良さと津軽三味線の音色に魅せられて入会を決めました。まさかここまでのめりこむとは思っていませんでしたが、心から入ってよかったと思います。  

●心から入ってよかったと思えるサークルに出会えたことは本当に素晴らしいことですね。 それにしても、他のサークルの方から紹介されて三津巴に入るとは不思議なこともあるものです。新入生の皆さんには食わず嫌いせずに、たくさんのサークルを見て、体験してもらいたいです。

 

○普段の練習はどのように行われているのですか。  

→三津巴では毎週金曜日の六限が公式活動の時間となっていますので、その時間は講師である澤田響紀先生に練習を見ていただいています。それ以外の日は、基本的に和室や音楽練習室等で各々が自由に練習しています。練習方法は一人ひとり違いがあって観察していると面白いです。三味線を個人的に先生のもとへ習いに行くメンバーもいます。

●練習方法に個性が出るんですね,,,気になる新入生はぜひ練習を見学してみよう!!

 

○津軽三味線をやるうえで、知っておくべき人や、先駆者的な方はいらっしゃいますか。

 →吉田兄弟さんは津軽三味線が世に広まるきっかけを作ってくださった方で、曲もとてもかっこいいので是非もっと多くの方に知ってもらいたいです。私たちも実際に弟の健一さんからご指導いただいており、あこがれの存在です。

●実際に吉田兄弟さんの曲聞きました。モンキーマジックさんとのコラボ曲。素晴らしかった。出だしからすでにかっこよかった。ここでも津軽三味線の幅の広さが垣間見えました。皆さんもぜひ聞いてください。

〇普段はどのような音楽を聴かれますか。

→普段はランダムで音楽をかけているので特にこれを聞くといったジャンルはありません。三味線の曲もプレイリストにははいっているのでたまに流れてきます。

●僕もプレイリストに三味線を入れました。いいスパイスになっています。

 

〇「音楽万博」に向けて意気込みなどがあればよろしくお願いいたします。 →三味線は普段あまり見かけることのない楽器だと思います。せっかくの機会ですので、この楽器の魅力を存分に感じていただけるよう、精一杯演奏したいと思います。

●僕の無茶ぶりに答えていただいて感謝です。民族音楽を聞くことができる機会は中々ないと思うので「音楽万博」に足を運んで、三味線の魅力にどっぷりつかっていただければと思います。

早稲田大学津軽三味線同好会三津巴 HP: http://mitsudomoe.wixsite.com/mitsudome

               Twitter: https://twitter.com/tugarumitudomoe

4月8日、ワセレコ主催「音楽万博」! 今回インタビューさせていただいた、早稲田大学津軽三味線同好会をはじめ様々な民族音楽を聞くことができます。 入場は無料!みなさまぜひぜひお越しください。

 

 

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音楽万博Interview: オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダ

 

4月8日に迫った「音楽万博」。

出演サークルやイベントの紹介に加えて、各サークルの演奏する民族音楽を、より多くの方に知っていただくべく、今月インタビューを敢行しました。

 

本日は”オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダ”のインタビュー記事を公開いたします!

 

原型のリズムはイベリア半島発祥。そこから南米アルゼンチン、ウルグアイなどを中心に各地に広まり、現在伝統的なダンス・ミュージックとしての地位を確立しているタンゴ。

オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダは、そのなかでもバンドネオンの使用を特色とする「アルゼンチン・タンゴ」を研究・演奏している、国内大学でも唯一のサークルです。

 

お話を聞かせてくださったのは、タンゴ・ワセダの代表、竹島さん。

(抱えているのがバンドネオン)

 

http://tangowaseda.web.fc2.com/about/

 

 

タンゴを始めたきっかけやその魅力、そしてアルゼンチン・タンゴを定義づけていると言ってもいいユニーク楽器「バンドネオン」について、いろいろ教えていただきました!

 

まだまだ知らない世界が広がっている、、と実感したインタビューでした。

新入生のみなさんにも、タンゴに興味を持っていただければ嬉しいです。

 

 

 

―今日はよろしくお願いします。

 

竹島さん(以下敬称略):よろしくお願いします。

 

 

◯タンゴを始めたきっかけ

 

―まず、タンゴの方々って、高校時代はどんな部活をされていたのかについて…。

 

竹島:室内楽とか、吹奏楽出身の方が多いです。自分は合唱出身で。合唱部出身も結構いますね。概ね音楽系が多いです。

 

―合唱部ですか。演奏の経験はあったりしたんですか?

 

竹島:演奏、はしたことなかったです。合唱曲の音取りで、ピアノでコードを軽く弾くくらいで、そういうところから楽器をはじめました。音楽に触れてはいたんですが、楽器の扱いとかは全くの初めてでしたね。

 

―なるほど。どうして、タンゴに入ろうと思ったんですか?入ろう、と決めたきっかけは?

 

竹島:私は新歓ライブに行ったのがきっかけですね。すごく情熱的で。偶然タンゴの新歓コンパに行って、そこからライブにも遊びに行ったんですよね。それまではアストル・ピアソラとかも知らないし、どんな楽器があるかも知らなかったんですけどね。「くろねこのタンゴ」くらいしか知らなかったです(笑)。

 

 

 

◯タンゴの歴史

 

―タンゴってもともとどんな音楽だったのでしょうか?

 

竹島:タンゴが生まれてきたころはお堅いダンス・ミュージックだったんですよ。絶対にテンポを逸脱しないし、あんまり複雑な和音も多用しない。編成もシンプルだったんです。フルートとギター、バンドネオンだけで。機動性が高くて、どこでも行けて、っていう。それからピアノとかコントラバスとか、重い楽器を使うようになったり。

 

 

―お堅いダンス・ミュージックっていうのは、社交ダンスの人たちが踊るダンス・フロアみたいなところで、楽団が演奏しにきている、みたいなイメージですか?

 

竹島:そうですね。そこからちゃんと音楽として魅せよう、という。BGMから鑑賞する音楽になっていったんですよね。ダンサーとか、保守層からは批判もあったみたいなんですけど。ピアソラもそういう風に反発した人のひとりだったようです。

 

そこからオルケスタという形の原型を作り出したのがフランシスコ・カナロという奏者で。あんまり間違ったこと言えないですが(笑)。大編成でのタンゴを確立した人です。

 

―なるほど。そういう、”タンゴ界のスター”的存在を全然知らなくて…。幼稚な質問で恐縮なんですが、タンゴの王様みたいな人っているんですか?ロックでいうポール・マッカートニー、みたいな…。

 

竹島:大御所はもう亡くなってきていて。『LATINA』っていう南米音楽雑誌があるんですけど、それに毎月だれかの追悼文が載っているんですよね…。

最近の人だと、オラシオ・ロモというバンドネオン奏者が有名です。アルゼンチン出身の方です。あとはパブロ・エスティガリビアというピアニストもいいです。

 

向かって手前右側でバンドネオンを弾いているのが、オラシオ・ロモ。

 

 

◯早稲田でタンゴをやる、ということ

 

―なるほど。全然知らなかったです…。後で聴いてみます。日本の演奏者についてもお聞きしたいんですが、国内のプロ奏者の方々と交流する機会ってあったりしますか?

 

竹島:ありますよ。レッスンを受けたりとか、一緒に演奏したりとか。50年〜60年代って、日本でもタンゴが流行った時代で。各大学に結構タンゴのサークルってあったんですけど、それがどんどん廃れていったんですよね。いまではもう早稲田くらいにしか、タンゴのサークルってないので。

 

―あ、そうなんですか。

 

竹島:でも幸か不幸か、同世代の仲間こそ少ないですが、外部のダンス・パーティでの演奏に呼んで頂いたりとか、プロの方とも距離は近いと思います。

 

―インカレでしたっけ?

 

竹島:そうですね。他大の子もいます。だいたい20人くらいで、いつも活動しています。

 

―なるほど。それでは普段聴いている音楽などをお聞きしていこうと思います。やっぱりタンゴ作品を聴いていらっしゃるんですか?どこで手に入れるのでしょうか、?

 

竹島:ですね。よく聴いています。ネットで輸入したものを買うか、それこそ先ほど話していた『LATINA』というのは、月刊誌も発行していますが、オンラインでCDやLPなども取り扱っているので。あとはディスクユニオンの、狭いアルゼンチンコーナーを探したりとか(笑)。SpotifyとかYouTubeでも聴いたりします。

 

―へえ〜。普段からもう、タンゴ一色聴いているって感じなんですか?ロックとか、ジャズ…、とか聴きますか?

 

竹島:けっこうタンゴばかりですね。ほかはあんまり…、聴かないですね。

 

―え〜!すごい。みなさんそうなんですか?タンゴオタク、的な…。

 

竹島:まあ人によります(笑)。フュージョンマニアと兼サーしている子はもちろん、ブラック・ミュージックとかも好きですし、宝塚が好きな子もいますし。自分は偏ってますが(笑)。

 

 

 

◯タンゴ特有の「バンドネオン」

 

―タンゴをやっていて難しいところってなんですか?

竹島:スケールはそんなに変なことないんですけど。大変なのは、コピーをする曲の楽譜が売っていないので、自分たちで採譜をしなければいけなくて。ピアノとかの基礎がわかっていたほうがいいんですが、それを理解するのが大変です。僕はピアノ譜は書けないので。

 

―なるほど。タンゴに独特のもの、って言ったら、なんですかね。やっぱりリズム感ですか?

 

竹島:そうですね。リズムが一番独特だと思います。多用される転調とか、音使いとかはありますけど。

 

―あとはバンドネオンの音色ですかね。すごく独特の音色ですよね。

 

竹島:あ、実際に聴いてみますか?部室がいま開いていると思うので。ぜひ。

 

―いいんですか(笑)。ありがとうございます。

 

部室へ。実際にバンドネオンを見せてもらう。

 

―めちゃ格好いいですね。音もすごく…。

 

竹島:哀愁があっていいんですよね。左手はベース音、右手が上音なんです。4本の指でだいたい次の音にいけるようにはなっているので、設計者の意図はなんとなくわかるんですけど、鍵盤(ボタン型)がバラバラなので、そこがちょっと難しいです。

 

―ちょっとなんか、記事用に弾いてもらうことって可能ですか?すみません…(笑)。

 

竹島:あ、いいですよ。ちょっと練習します。半端な音出せないですね(笑)。

 

実際に弾いてもらった音がこちら。。

 

―うわ〜〜!ありがとうございます。なんかちょっと感動しちゃいますね。

 バンドネオンをやるぞ、ってなると、どれくらい練習するんですか?

 

竹島:最初は、「ラ・クンパルシータ」という一番有名な曲を練習します。あとはコードを覚えたりとか。6月に、新入生コンサートがあるので、それまで練習して、初めてお披露目、という感じですね。

 

 

―それでは最後に、音楽万博に向けて意気込み、とかあれば…(笑)。

 

竹島:そうですね…。踊りだすようなタンゴのリズム感を、うまくお伝えできればと思います。

 

―僕たちも楽しみにしてます。今日は本当にありがとうございました…!

 

 

オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダ

HP: http://tangowaseda.web.fc2.com/about/

Twitter: https://twitter.com/tangowaseda

 

 

 

4月8日、ワセレコ主催「音楽万博」!

オルケスタ・デ・タンゴ・ワセダをはじめ、ほかにもなかなか味のある民族音楽を聴くことができます。

入場無料ですので、新入生も、そうでない方も、こぞってご来場ください。

 

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